⑩TMS研メルマガ一覧表

メルマガ第1号

事務所(間接業務)のムダ取りについて

 皆さんは「ムダ取り」というと何を連想されますか?おそらくトヨタ生産方式(TPS)の『7つのムダ』取りではないでしょうか?

 しかし、これを事務所(間接業務)で実施すると次の問題に直面します。

①現場と違って「ムダ」の定義が明確でなく、要・不要の判定に苦慮する。
②事務員(特にベテラン)の抵抗がすごい。
③ムダ取り活動事務局の心労がひどい。
④大変な苦労をして排除できる「ムダ」が、がっかりするほど少ない。

 実はこれらの問題は、かつて私が社内コンサル時代に大変悩まされたものです。特に「抵抗勢力」の問題では死ぬ(殺される)かと思ったほどです(苦笑)。今考えると、メンタルヘルス不全者にならなかったのが不思議なくらいの状況でした。

 そんな時に、気晴らしに出かけた日本IE協会総会での事例発表会席上ですごい事例報告に出会いました。経営危機に直面したA社がその存続を掛けて取組んだ事務所改革事例で、従来24名で行っていたルーチンワークをたった8名で行えるようにし、残りの16名を新製品開発等会社の未来を切り開く業務に廻し危機を脱した、というのがその概要です。

 一体どんな手法でこの業務改革を行ったか、皆さんは興味ありませんか?この報告を聞いた私は、何としてもその手法を知りたくてあることを行いました。事例報告の後の質疑応答で、報告者である事務局W氏を1,200名の聴衆の前で絶賛したのです!その後名刺交換時に「お願いです、御社のムダ取り手法を教えてください!」と頼むと、ご快諾いただけました。何でも「ダメもと」でやってみるものですね。

 帰社後、W氏よりメールで届いた同社のムダ取り手法はTPSの手法とは全く異なるものでした。一言で説明すると、下記の通りです。

【TPS式】現状-ムダ=あるべき姿
【A社式】現状-あるべき姿=ムダ

 「何が違うんだ!!」と思われるかもしれませんが、これがやってみるとTPS式とは大違いなのです。A社の手法は、ムダを探さずにあるべき姿を追求する点がポイントで、次の特長があります。

①前向きに明るく取り組める(TPS式は「犯人探し」?)。
②そのため、いわゆる「抵抗勢力」が発生しづらい。
③本来必要なのに、マンパワー不足により実施していなかった業務が「見える化」する。

 この手法を知ったおかげで、再度間接業務のムダ取りにチャレンジした私も、今度はひどい目にあわずに大きな成果を上げることができました!!

 さて今回、3/13(金)に新技術開発センター殿(東京・半蔵門)で『「逆転の発想」で間接業務を減らす!!~あるべき姿による真のムダ取り~』というセミナーが開催されます。同セミナーでは、A社のムダ取り手法を私が一般向けにアレンジしたものを、A社事務局W氏了承のもと皆様に開示いたします。ご興味のある方はお見逃しなく!!(次回開催未定)

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