⑩TMS研メルマガ一覧表

メルマガ第54号

あなたは『マネジメント』の意味をどのようにお考えですか?

  日本人が『マネジメント』という言葉に初めて出会うのは、何歳くらいの時でしょうか? 大学で経営学でも専攻しない限り、ひょっとして就職するまで無縁かもしれませんね。運動部でマネージャーを経験した方も『マネジメント』の意味など考えず、ひたすら雑用をこなしていたのではないでしょうか?

 会社に就職して初めて『マネジメント』という言葉に出会いますが、その意味について教わることはありません(少なくとも私の勤めた会社ではそうでした)。そして『マネジメント』という言葉の意味が何だかよく分からないまま課長(マネージャー)に昇進し、今さらながら辞書で調べてみると「計画-組織-統制の 一連の活動。経営管理」などとあり、やはりよく分かりません。「マネジメントの父」P・F・ドラッカーの著書『マネジメント』を買って読んでみても混乱するばかりです。

 『トータルマネジメントシステム研究所代表』と名乗っている私も『マネジメント』の意味については随分調べたり勉強もしましたが、「諸説あり」というのが現状のようです。

 「え~、そんな~(by メルマガ読者)」ですか…、ですよね。よしっ、分かりました。私でよろしければ『マネジメント』の意味について、ビジネスマン向けの角川説を解説してみましょう!!

 会社経営で最上位にくるのが『ビジョン』です。これは、この会社は「何のため(目的)」に企業活動を行うのかを内外にアピールするものです。もちろん営利企業ですから最終目的は「金儲け(株主への配当)」なのですが、何を社会を提供する(ビジョン)ことによって対価(利益)を得るのかを明確にし、社内で共有化する点が『ビジョン』の価値です。

 その『ビジョン』を実現する方法が『経営戦略』です。そして『経営戦略』を実現する手段が『個別業務』となります。そして『ビジョン』『経営戦略』『個別業務』を最小の経営資源で最も早く達成する管理技術が『マネジメント』です。

 『ビジョン(「会社」という船の行き先)』を決め、『経営戦略(舵取り)』を行うのが経営者、経営者に与えられた個別タスクをマネジメントするのが管理職の役目です。

 「なんだか小難しくて、さっぱり分からねぇぞ!! やっぱりお前なんかに期待するんじゃなかったなぁ…」

 ちょ、ちょっとお待ちください(汗)。それではこちらではどうでしょう? (添付『育児の業務目的体系表』を印刷し、お手元に置いて以下をお読みください)

 大目的に書かれている「子供を自立した人間に育てる」が『ビジョン』、中目的が『経営戦略』、実施事項が『個別業務』です。そして大・中・小目的および実施事項を、最小限の経費・時間・手間(経営資源)で達成するやり方(管理技術)が『マネジメント』です。

 「その説明なら俺にも分かるぞ。で、その先は?」

 『マネジメント』のポイント最小限の経営資源(人(含む時間)・物・金)で目的を達成する点にあります。つまり『生産性』が非常に重要だということです。ただし『生産性』ばかり重視して『品質』がおろそかになると目的が達成できません。だから『品質』も大切です。以上をまとめると『マネジメント』とは「必要最低限の品質を、最小の経営資源で達成する管理技術」ということになります。

 「ふむふむ、なるほどねぇ…」

 ついでに説明すると、現在実施している目的達成手段(個別業務)の生産性が芳しくない場合に行うのが『ムダ取り』『業務改革』『業務改善』です。

『ムダ取り』…今やっていることを止める。
『業務改革』…やり方自体を根本的に変える。
『業務改善』…やる回数や時間等を変える。

 どうでしょう、これでスッキリしてもらえましたか? (あくまで角川説ですからね)

「まあまあと言ったとこかな。ご苦労さん!!」

 そうそう、私が専門とする『組織マネジメント』とは、組織で先述のプロセス(大・中・小目的および目的達成手段)を行う際に、パフォーマンス(生産性)を最大化させる管理技術のことです。

 あなたは『マネジメント』の意味をどのようにお考えですか?

Sitemap

Contact us

お気軽にお問い合わせください。
PAGE TOP
PAGE TOP