私の前職は、従業員数700名の中堅部材メーカーでした。ただし会社合併(450人+250人)でこの規模となったため、その実態は「ザ・中小企業」でした。
私の元上司(部長・元労組委員長)は、よく私にこう言いました。 「なあ角川、よく中小企業は「金なし、物なし、人なし」って言うよな。うちは内部留保(金)はタンマリあるし、設備(物)もそこそこだと思うけどよ、肝心の「人」がなぁ…はぁ(溜息)」
また私のクライアントだった中堅美容室チェーンの社長(女性)はこう言いました。「よく同業の社長と話すんですが、皆さんスタッフのスキルとモチベーションの低さに悩んでて「ああ、私だけじゃないんだ」ってホッとするんです。こんなことで安心してるんじゃ、しょうがないんですけどね(苦笑)」
「先日もその話をしていたら『ご意見番』の方に「私たちの店には、大手チェーンで採用されなかった人しか来ないのよ!! グチ言ってるヒマがあったら、その人たちを一人前にする方法でも話し合ったらどうなのよ!!」って怒られちゃったんです。さすがは『ご意見番』、言うことが違いますよねぇ」
茨城県個人美容室業界の『ご意見番』の方もおっしゃられる通り、一般に中小企業で採用できる人材のスペック(学歴・能力等)は大企業と比べ見劣りすると言われています。ただしそれはあくまで採用時点での話です。私の数多くの職歴から断言できます。「どんな小さな会社でも、優秀な社員は必ずいます」
私の前職でも、親会社からも一目置かれ、業界団体でも重鎮として活躍している先輩社員がおり、憧れと羨望の眼差しで眺めたものです。そういった方は「うちにはろくな奴が来ない(元上司談)」中から、まだしも期待の持てそうな若手を見つけ、熱心に教育したものです。
しかし時代は変わりました。ますます厳しさを増す経営環境下、人財育成に金と時間を割くことは非常に困難となりました。でも本当にそれで良いのでしょうか?
良い訳ありません!! 人財育成に金と時間を使わないということは、御社の未来をいわば「先食い」していることと同じです。そのような会社の10年後は①相当悲惨なことになっている②この世に存在しない、のいずれかではないでしょうか?
「じゃあ一体どうしたらいいんですか?」
私なら「社員が勝手に成長するシステム」を構築します。
「そんなうまい話が本当にあるんですか?」
意外に簡単ですよ。無理に「教育」しようとするから人財が育たないんです。社員の仕事上の悩みや困りごとを「見える化」し、それらを社員自身で解決させる過程で、御社の将来を担う自立型人財はいくらでも育ちます。会社はそのシステムを構築するだけです。
「もう少し、具体的に説明していただけないでしょうか?」
はい。次の3ステップで「社員が勝手に成長するシステム」が完成します。
そうそう、『職場快適化サークル』のメンバーは、職場で一番困ってる人(若手社員、転属者、中途採用者、女性社員等)を選任するのが活動成功の秘訣ですよ。
御社は『人財』が自ら育成されるシステムをお持ちですか?